「乳がんって、何人に一人がなると思いますか?」
増えてきた乳がん

最近では、「11人に1人の女性が乳がんになる」と言われています。
これは、2000年頃と比べて、なんと2倍以上に増えているんです。
さらに、2023年のデータでは、乳がんは女性がかかるがんの中で最も多いという結果も出ています。特に、40代後半から60代後半の女性に多く見られ、この年代になると罹患率がぐんと上がります。
生活習慣やホルモンバランスの変化、出産年齢の遅れなど、いろいろな要因が関係していると考えられています。
でも、増えているからといって、怖がりすぎる必要はありません。なぜなら——
乳がんは早期発見で助かる病気です
乳がんは、早く見つけて早く治療することができれば、特に初期ステージであれば90%以上の確率で助かる病気です。
これは、がんの中でもとても高い生存率です。
だからこそ大切なのが、「早期発見」。そのためには、定期的に検診を受けることが欠かせません。
私たちにできることは何でしょう?
まずは乳がん検診を受けること。
日本では、40歳以上を対象に、2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されています。でも、できれば毎年1回、自分の体のことを確認する気持ちで受けるのがおすすめです。
もし、家族に乳がんの経験者がいる場合や、「なんとなく違和感があるな」と感じたときは、年齢に関係なく早めの受診を考えてください。
それから、月に1回のセルフチェックもとても大切。
お風呂のときや鏡の前で、乳房の形やしこりの有無を自分の目と手で確認することで、ちょっとした変化に気づくことができます。
自分の体を大切にするために
乳がんは、誰でもかかる可能性のある身近な病気です。でも、きちんと向き合えば、早く見つけて治すこともできる病気です。
自分のために、大切な人のために。
「検診、行ってみようかな」と、少しでも思った今がチャンスです。どうか、この機会に乳がんについて考えるきっかけにしてみてくださいね。